動詞には、自動詞と他動詞の二種類あります。
今回はその自動詞と他動詞がどのように違うのかというところを解説していきます。
一言で言いましょう!
「目的語があれば他動詞、なければ自動詞」です。
ここで、目的語って何?と思うでしょう。この目的語がなんなのかわかれば、自動詞・他動詞もすぐに理解できます。
目的語とは?
目的語というのは「動作される対象」のことです!
例えば、「私は昨日テニスをしました」
I played tennis yesterday.
このtennisは、play「~をする。」という動作を受ける側ですよね?
このような「何に対して動作を行うのか」というのが目的語の意味です。
以下の例文を見てください。太字で書いてるものが目的語です。
I study math.「私は数学を勉強する。」
He likes dogs.「彼は犬が好きだ。」
しかし、次のようなものは目的語とは言いません。
He always talks about her.「彼はいつも彼女のことについて話す。」
I go to school.「私は学校に行きます。」
あれ?一文目では、herというのは、「彼が話す対象」、「彼が何について話すか」を表しているから目的語やんか!
二文目でも、schoolは「行く」という動作をされる対象を表してるやんか!
と思いますが、ここで注意が必要なんです。目的語というのは、動詞の直後になければいけません。
今の場合、herより前にabout「~について」という前置詞が挟まってます。schoolの前にto「~へ」という前置詞が挟まってます。
このように前置詞が入ると、それはもう目的語ではないんです!
このように、目的語は「動詞のすぐ後に来る名詞」でなければなりません。
つまり、動詞の影響をもろに受けるのが目的語です!前置詞でワンクッション挟んじゃうと目的語ではないんです!
自動詞・他動詞
それでは本題の自動詞・他動詞の解説に入っていきましょう!
最初に書いたように、「目的語があれば他動詞、なければ自動詞」という解釈でまず見ていきましょう!
I like English very much!!!「私は英語が好きだ!!!」
この文の動詞 like には、目的語となる名詞 English がありますよね?
だからこのlikeは他動詞です!
I have to talk with my wife.「私は妻と話さなければならない。」
この文の動詞 talk には、目的語となる名詞がありませんよね?
my wifeは目的語じゃないですからね。
よって、このtalkは自動詞です!!
一応これが自動詞と他動詞の見分け方です!しかし、もっとわかっといてほしいことがあります。
少し解釈を変えてみていきます。「他のものに影響を与える動詞が他動詞。他のものに影響を与えることなく、自分だけで動作が行われる動詞を自動詞」という解釈で考えます!
この考え方のほうが、先ほどまでの考え方よりもかなり大切です!
walkという単語には、自動詞の使い方と他動詞の使い方があります。
自動詞の場合「歩く」という意味で、他動詞の場合は「~を歩かせる」になります!
I walk to school.「私は学校まで歩く」(自動詞)
I walk a dog.「私は犬を歩かせる」→「犬と散歩に行く。」(他動詞)
一文目は、私は歩くだけで、他のものに影響を与えてませんよね!
二文目は、犬を歩かせるので、「犬」という目的語に対して影響を及ぼしています。
このように、一つの動詞に自動詞と他動詞の使い方が存在することも多く、これからは新しい言葉を学ぶたびに、「これは自動詞の意味なのか他動詞の意味なのか」というのを意識してください!
いくつか例を見ていきましょう!
I ran to the station.「私は駅まで走った。」(このときrunは自動詞)
He runs some restaurant.「彼はいくつかのレストランを経営している。」(このときrunは他動詞)
Don’t worry about that.「そのことについて心配しないで。」(自動詞「心配する」)
Don’t worry me!「私を心配させないで!」(他動詞「~を心配させる」)
The actor moved around the stage.「その俳優は舞台の上で動き回った。」(自動詞「動く」)
We moved the sofa into the room.「私たちは部屋にソファを動かした。」(他動詞「~を動かす」)
これらすべての文章で、他動詞の使い方の時は常に「目的語」が動詞の直後についていることを認識してください。
それでは!!