先日書いた記事「ゲルマ・ラジオの制作」にて、セラミックイヤホンを使用していますが、参考本では、クリスタルイヤホンを使用していました。クリスタルイヤホンが店になかったので、代替品のセラミックイヤホンを買いましたが、この2つの違いとは何か、ふと気になったので調べてみました。
参考記事
①https://mayonez.jp/topic/1020631#num_2387111
②https://crystal-set.com/report/s100.htm
③https://www.soumu.go.jp/main_content/000216453.pdf
④https://crystal-set.com/report/s200.htm
によると、以下のことがわかりました。
・クリスタルイヤホンはもう製造されておらず、セラミックイヤホンが代替品として使用される。
・セラミックイヤホンとクリスタルイヤホンの原理は同じ。
・材質が異なるので、音の聞こえ方が異なる。
・セラミックイヤホンがクリスタルイヤホンとして売られていることがある。
材質の違い
使用されている圧電素子はそれぞれ、
〇クリスタルイヤホン:ロッシェル塩
〇セラミックイヤホン:セラミック発振子
クリスタルイヤホンで使用されているロッシェル塩は湿気で潮解するらしく、そのせいで製造されなくなったらしいです。
上記の参考URL④に、クリスタルイヤホンとセラミックイヤホンの特性の違いについて検証した記事が載っています。それによると、それぞれのインピーダンスの周波数特性の違いにより、
” 試聴した感じをスピーカーシステムで例えると、セラミックイヤホンは「高音と中音だけの2Wayスピーカー」、クリスタルイヤホンは「特性がほぼフラットなフルレンジスピーカー」と言った感じです。 “
https://crystal-set.com/report/s200.htm
らしいです。音の大きさはクリスタルイヤホンのほうが全体的に大きいそうです。
ロッシェル塩のはもうなくセラミックしか選択枝がないのが残念です。ロッシェル塩のに比べてセラミックはCとしての容量が20倍でインピーダンスも1/20となっています。無い物はしょうがないですね。