最低賃金の増加

【2020.7.24 日本経済新聞 社説「最低賃金を無理なく上げる基盤づくりを」】の記事を読んで学んだことを以下に記す。

1. 日本の最低賃金の現状

  1. 先進国の中では最低賃金が7~8割の水準
  2. コロナ禍をうけて、 厚生労働省の審議会は 、2020年の最低賃金の引き上げ幅の目安掲示を見送った。

2. 最低賃金引上げについて

2.1 メリット

  1. 介護・保育・清掃・小売りなどのエッシェンシャルワーカーの待遇の改善につながる
  2. 成長力を失った企業の淘汰・編成が促されることで、地域産業を活性化させる効果がある

2.2 必要な取り組み

  1. 生産性の向上が、給料の引き上げに伴っていなければならない。生産性向上のための支援などが必要(成長分野への企業参入を阻む規制の撤廃、従業員の能力開発支援など)
  2. 海外の例を参考に、地域経済への影響を抑えながら引き上げていく工夫を凝らす必要(英国は技能の未熟な若年労働者を最低賃金の適用対象者から外している)

3. 感想

2.1.1のエッシェンシャルワーカーの処遇改善はぜひ行われるべきだと思う。彼らがいなければ我々の生活は脅かされるのに、彼らの待遇は悪い。必要な仕事だから、現場で大変な思いをしている人たちが報われてほしい。2.2の生産性を向上させる方法や、地域経済への影響を抑えながら引き上げる方法など、やりようがあるのだから、これから工夫を凝らした政策がおこなわれるとよいなと思う。少子高齢化で生産年齢人口が減少しているにもかかわらず、先進国の中で生産性が低い日本が生き残っていくには必要な取り組みだと思う。

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